知里真志保『アイヌ民譚集』メモ
著者が一高に入った当時同級生から「熊の肉や鮭の肉を主食として育った君がこちらへ来て米の飯ばかり食べていて体には何ともないか」「口辺に入墨をした娘を見慣れた眼に、日本娘はシャンに見えるかい」と言われた。
今で言うステレオタイプな質問。
アイヌ生活やアイヌ民俗といえばそれは過去のアイヌのもので、現在のアイヌは日本に同化していると著者は書く。
新聞の「アイヌ盗む」「旧土人自殺す」のような書き方は差別観念を広めている。
今のアイヌは「新しいジェネレーションは古びた伝統の衣を脱ぎ捨てて、着々と新しい文化の摂取に努めつつあるのである」。
著者でさえ父母がアイヌ語を使うのをほとんど聞いたことはなく、一高に入ってから意識的に学び始めた。
「婆さんたちもパナンペ説話ならまだまだ幾らでもあるといいながら、もはや思い出すことさえできないほどに忘れ果てている。私は決してそれを悲しむものではない。反対に暗い陰に包まれている古い伝統を忘れ去って、1日も早く新しい文化に同化してしまうことが今ではアイヌの生くべき唯一の道なのであるから。」
これが昭和10年の感覚。
族語新九階教材
<1-1>
・先生、お元気ですか。
・はい、私は元気です。あなたは？
・私も元気です、ありがとうございます。
<1-2>
・あなたは学生ですか？
・はい、私は学生です。
・彼は学生ですか？
・いいえ、彼は先生です。
<1-3>
・立ってください。
・座ってください。
・話してください。
・聞いてください。
<1-4>
・あなたは誰ですか？
・私は◯◯です。
・彼の名前は△△ですか？
・いいえ、彼は△△ではありません。彼の名前は□□です。
<1-5>
・あなたは男性です。
・私たちは女性です。
・◯◯は男性ですか？
・いいえ、彼女は女性です。
<1-6>
・私は犬を一匹飼っています。
・私の犬は黒いです。
・私はその犬が好きです。
・その犬も私を好きです。
<1-7>
・あなたの先生はどこにいますか？
・彼はそこにいます。
・あなたの鉛筆はどこにありますか？
・私の鉛筆はあそこにあります。
<1-8>
・これはなんですか？
・これは机です。
・あの椅子は重いですか？
・はい、とても重いです。
<1-9>
・あの人は誰ですか？
・彼女は私の母です。
・彼女はどんな仕事をしていますか？
・彼女は看護婦です。
<1-10>
・テーブルの上には本がありますか？
・テーブルの上には本が３冊あります。
・一冊は赤色で、２冊は黒色です。
・赤い本は誰のですか？
・赤い本は先生のです。
寒渓泰雅語
吳以諾（諾兒）という寒溪泰雅語（宜蘭クレオール語）を母語とする歌手が作った、
寒溪泰雅語の歌。やっぱり日本語の語彙が多くて興味深かったので紹介します。
＜Ski to yube喜歡就說＞
kore ga utux nerin to utux likuy no koto yu teru
這是在說一個女孩跟男孩的事情
これ が utux nerin と utux likuy のこと 言ってる
nani no koto yuteru anta kikoye to wakaru mo nani yubu no
說甚麼事情呢？你聽就知道發生甚麼了！
何 の こと 言ってる あんた 聞こえ と わかる も 何 呼ぶ の
----------------------------
寒溪泰雅語の語彙や文法は以下の論文（黃美金「寒溪語及宜蘭泰雅語研究」）が詳しいのでぜひ読んでください。
アイヌ文化を学べるゲストハウス
二風谷 ゲストハウス二風谷ヤント
律詩選
望月懷遠 張九齡
海上生明月 天涯共此時
情人怨遙夜 竟夕起相思
滅燭憐光滿 披衣覺露滋
不堪盈手贈 還寢夢佳期
杜少府之任蜀州 王勃
城闕輔三秦 風煙望五津
與君離別意 同是宦遊人
海內存知己 天涯若比鄰
無為在歧路 兒女共沾巾
和晉陵陸丞早春遊望 杜審言
獨有宦遊人 偏驚物候新
雲霞出海曙 梅柳渡江春
淑氣催黃鳥 晴光轉綠蘋
忽聞歌古調 歸思欲霑巾
題大庾嶺北驛 宋之問
陽月南飛雁 傳聞至此回
我行殊未已 何日復歸來
江靜潮初落 林昏瘴不開
明朝望鄉處 應見隴頭梅
題破山寺後禪院 常建
清晨入古寺 初日照高林
曲徑通幽處 禪房花木深
山光悦鳥性 潭影空人心
萬籟此俱寂 惟餘鐘磬音
贈孟浩然 李白
吾愛孟夫子 風流天下聞
紅顏棄軒冕 白首臥松雲
醉月頻中聖 迷花不事君
高山安可仰 徒此挹清芬
渡荊門送別 李白
渡遠荊門外 來從楚國遊
山隨平野盡 江入大荒流
月下飛天鏡 雲生結海樓
仍憐故鄉水 萬里送行舟
送友人 李白
青山橫北郭 白水遶東城
此地一為別 孤蓬萬里征
浮雲遊子意 落日故人情
揮手自茲去 蕭蕭班馬鳴
夜泊牛渚懷古 李白
牛渚西江夜 青天無片雲
登舟望秋月 空憶謝將軍
余亦能高詠 斯人不可聞
明朝掛帆去 楓葉落紛紛
春望 杜甫
國破山河在 城春草木深
感時花濺淚 恨別鳥驚心
烽火連三月 家書抵萬金
白頭搔更短 渾欲不勝簪
月夜 杜甫
今夜鄜州月 閨中只獨看
遙憐小兒女 未解憶長安
香霧雲鬟濕 清輝玉臂寒
何時倚虛幌 雙照淚痕乾
月夜憶舍弟 杜甫
戍鼓斷人行 邊秋一雁聲
露從今夜白 月是故鄉明
有弟皆分散 無家問死生
寄書長不達 況乃未休兵
涼風起天末 君子意如何
鴻雁幾時到 江湖秋水多
文章憎命達 魑魅喜人過
應共冤魂語 投詩贈汨羅
旅夜書懷 杜甫
細草微風岸 危檣獨夜舟
星垂平野闊 月湧大江流
名豈文章著 官應老病休
飄飄何所似 天地一沙鷗
登岳陽樓 杜甫
輞川閒居贈裴秀才迪 王維
山居秋暝 王維
歸嵩山作 王維
酬張少府 王維
過香積寺 王維
終南別業 王維
望洞庭湖贈張丞相 孟浩然
與諸子登峴山 孟浩然
歲暮歸南山 孟浩然
過故人莊 孟浩然
留別王侍御維 孟浩然
早寒江上有懷 孟浩然
秋日登吳公臺上寺遠眺 劉長卿
餞別王十一南遊 劉長卿
尋南溪常山道人隱居 劉長卿
淮上喜會梁川故人 韋應物
賦得暮雨送李曹 韋應物
闕題 劉慎虛
蜀先主廟 劉禹錫
草 白居易
旅宿 杜牧
早秋 許渾
蟬 李商隱
楚江懷古 馬戴
張臺夜思 韋莊
黃鶴樓 崔顥
蜀相 杜甫
客至 杜甫
野望 杜甫
聞官軍收河南河北 杜甫
登高 杜甫
登樓 杜甫
錦瑟 李商隱
宿府 杜甫
閣夜 杜甫
寄李儋元錫 韋應物
無題 李商隱
隋宮 李商隱
利州南渡 溫庭荺
蘇武廟 溫庭筠
五言絶句
王維 鹿柴
空山不見人 但聞人語響
返景入深林 復照青苔上
送別
山中相送罷 日暮掩柴扉
春草明年綠 王孫歸不歸
相思
紅豆生南國 春來發幾枝
願君多採擷 此物最相思
雜詩
君自故鄉來 應知故鄉事
來日綺窗前 寒梅著花未
鳥鳴澗
人閒桂花落 夜靜春山空
月出驚山鳥 時鳴春澗中
辛夷塢
木末芙蓉花 山中發紅萼
澗戶寂無人 紛紛開且落
欒家瀨
颯颯秋雨中 淺淺石榴瀉
跳波自相濺 白鷺驚復下
竹里館
獨坐幽篁裡 彈琴復長嘯
深林人不知 明月來相照
孟浩然 送朱大入秦
遊人五陵去 寶劍值千金
分手脫相贈 平生一片心
春曉
春眠不覺曉 處處聞啼鳥
夜來風雨聲 花落知多少
宿建德江
移舟泊煙渚 日暮客愁新
野曠天低樹 江清月近人
李白 靜夜思
床前明月光 疑是地上霜
舉頭望明月 低頭思故鄉
怨情
美人捲珠簾 深坐顰蛾眉
但見淚痕濕 不知心恨誰
秋浦歌
白髮三千丈 離愁似箇長
不知明鏡裡 何處得秋霜
獨坐敬亭山
眾鳥高飛盡 孤雲獨去閒
相看兩不厭 只有敬亭山
王之渙 送別
楊柳東風樹 青青夾御河
近來攀折苦 應為離別多
登鸛雀樓
白日依山盡 黃河入海流
欲窮千里目 更上一層樓
劉長卿 逢雪宿芙蓉山主人
日暮蒼山遠 天寒白屋貧
柴門文犬吠 風雪夜歸人
送上人
孤雲將野鶴 豈向人間住
莫買沃州山 時人已知處
送靈澈
蒼蒼竹林寺 杳杳鐘聲晚
荷笠帶斜陽 青山獨歸遠
彈琴
泠泠七弦上 靜聽松風寒
古調雖自愛 今人多不彈
王昌齡 答五陵太守
仗劍行千里 微軀敢一言
曾為大梁客 不負信陵恩
送郭司倉
映門淮水綠 留騎主人心
明月隨良掾 春潮夜夜深
白居易 問劉十九
綠螘新醅酒 紅泥小火爐
晚來天欲雪 能飲一杯無
池上
小娃撐小艇 偷採白蓮回
不解藏蹤跡 浮萍一道開
張九齡/杜甫 途中口號
抱玉三朝楚 懷書十上秦
年年洛陽陌 花鳥弄歸人
八陣圖
攻蓋三分國 名成八陣圖
江流石不轉 遺恨失吞吳
韋應物/王建 秋夜寄邱員外
懷君屬秋夜 散步詠涼天
空山松子落 幽人應未眠
新嫁娘
三日入廚下 洗手作羹湯
未諳姑食性 先遣小姑嘗
柳宗元/李商隱 江雪
千山鳥飛絕 萬徑人蹤滅
孤舟蓑笠翁 獨釣寒江雪
登樂遊原
向晚意不適 驅車登古原
夕陽無限好 只是近黃昏
賈島/李頻 尋隱者不遇
松下問童子 言師採藥去
只在此山中 雲深不知處
渡漢江
嶺外音書絕 經冬復立春
近鄉情更怯 不敢問來人
賀知章/王勃 題袁氏別業
主人不相識 偶作為林泉
莫謾愁沽酒 囊中自有錢
山中
長江悲已滯 萬里念將歸
況屬高風晚 山山黃葉飛
李紳/戴叔倫 憫農詩
鋤禾日當午 汗滴禾下土
誰知盤中飧 粒粒皆辛苦
三閭廟
沅湘流不盡 屈子怨何深
日暮秋風起 蕭蕭楓樹林
駱賓王/杜牧 易水送別
此地別燕丹 壯士髮衝冠
昔時人已沒 今日水猶寒
長安秋望
樓倚霜樹外 鏡天無一毫
南山與秋色 氣勢兩相高
裴迪/祖詠 送崔九
歸山深淺去 須盡丘壑美
莫學武陵人 暫遊桃源裡
終南望餘雪
終南陰嶺秀 積雪浮雲端
林表明霽色 城中增暮寒
